CAPS編集室
#9 未経験のゲーム業界で全知全能の神を目指す軌跡
〜CAPSからゲームプランナーへ!やる気が自らのキャリアを切り開く〜
家電販売員から心機一転、未知の業界に飛び込み躍進を遂げられた秘密に迫ります!

【人物紹介】
[プランナー/佐藤 直也]
12年間務めた家電量販店を退職後、心機一転ゲーム業界へ飛び込む。
2017年6月にアカツキへ入社、CAPSチームに所属。その後、運営タイトルのプランナーへと転身を遂げる。
人生を変えた転機
──アカツキ入社前はどんなことをされていましたか?
12年ほどずっと家電量販店でパソコンや冷蔵庫、洗濯機などの家電製品を売っていました。
私は北海道出身なので、北海道の店舗で採用されてから2年ほど、ずっとパソコン販売を担当していました。
その会社では、パソコン販売コンテストを結構な頻度で開催していて、そこで全国1位を何回か取ったんです。そしたら、新しい店舗の立ち上げの話を頂いたので「あ、やります」と言ったら「一週間後に東京ね」と言われて(笑)
それから東京に来て、新しい店舗立ち上げをやって、その3ヶ月後に「次、茨城で新しい店出すから、茨城に行ってくれないか?」と言われて茨城に行きました。そしたらまた3ヶ月後に「今度、大阪に新しい店舗を出すから大阪に行ってくれないか?」と言われたのでまた大阪に3ヶ月行って、「そろそろなんか疲れたな」と思ったので、それからは東京に帰ってきました(笑)
そのあとは、東京の店舗でずっと管理職をしていました。
──どうして12年務めた業界を辞めて、ゲーム業界に入ろうと思ったのですか?
1番のきっかけは、親が病気になって60歳ぐらいで亡くなったことです。
その時に「人生ってあっという間だな」というのを感じて、自分のやりたいことをちゃんとやって、いつ死んでも悔いのないようにしておかないといけないなと思いました。
看病に専念するために仕事を辞めていたので、全てリセットされた自分が「今何がやりたいんだっけ?」と考えたときに、「自分は人を幸せにするのがすごく好き」なことに気づいたんですよね。
だから前職でも、接客業で相手に幸せになってもらえるように頑張ろうと思えていたのだなと。
それとプラスして、自分はもともとすごくゲームが好きで、ゲームに勇気付けられたり影響を受けてきたんです。小さい頃からゲームに関わりたいと思ってましたが、それって今のタイミングでしか叶えられないんじゃないかなと。
「最後のチャンス、自分のやりたいことを貫いて死のう」みたいな(笑)
あと、ゲームって1つ作って提供すると、目の前の人だけじゃなくて、全世界に広がっていろんな人が幸せになっていくじゃないですか。
目の前の人を接客して幸せにするのと、世界中の人を幸せにするのと規模が全然違うなと。
自分は全世界の人をどんどん幸せにしたいと思ったので、ゲーム業界に入りました。
──たくさんゲーム会社がある中で、アカツキ選んだ理由を教えてください。
もともと他のゲーム会社にアルバイトで入社して、検証業務をやっていました。
入社して1年ほど経った頃に、社員登用の話をいただいたんですが、他のところも見てみたいという気持ちがあって、どうしようか迷ってたんです。
その時にたまたまアカツキのHPを見て、ただただ楽しそうだったから応募しました(笑)
やっぱり中で作っている人たちが楽しそうじゃないと、楽しいゲームってできないと思っていて、その点、アカツキは第一印象ですが楽しそうに作っていると思えたんですよね。
面接の時もめちゃくちゃ面白そうに話をしてくる面接官の方達で、「休みの日は何してるんですか?」って聞いたら「色々エンタメを取り入れているので、仕事してるのとあんま変わんないっすね」みたいな(笑)
取り繕うこともなく、楽しそうに働いていることが伝わってきて「あ、これは受かったらアカツキで働こう」と決めました。
ゲーム業界に骨を埋める覚悟
──実際にアカツキに入社してみてどうでしたか?
やっぱり実際に入ってみて、みんな楽しそうにやってるなと思いましたね。
例えば毎朝、Good and New(※)の開始をキャラクターのボイスが流れて教えてくれたりして、遊び心があるなと。
最初に私が携わったプロジェクトが良くも悪くも子供っぽい方が多かったというのもありますが(笑)
いろんなところで笑顔と笑い声が絶えなくて、みんな楽しそうに仕事していて、最初に感じた第一印象は間違ってなかったなと感じました。
※少人数で集まり、24時間以内にあった良かったこと(Good)または新しい発見(New)を話す会
──もともとカスタマーサポート(以下CS)志望で入社したのでしょうか?
いえ、入社前は検証とCSのどちらに配属されるか分かってなかったんですよ。
私自身、検証とCSの違いすらあまり分かってなかったぐらいで…。ただ、他の会社で検証業務をやっていたので、てっきり検証チームに配属されると思ってました。
入社初日に「検証で入りました!佐藤です!」と挨拶をしたら「あ、佐藤さんはCSだよ」と言われて、そこでCSに配属されたことを知りました(笑)
CSは、プレイヤーさんと向き合わなければいけないので、検証より敷居が高いと思っていました。
ただ、ある時「これって接客するのとあんまり変わらない」ということに気づいたんですよね。
お客さんが目の前にいて、その人と会話をすることって接客なので、そう考えたときに今までの経験や考え方がCSでもちゃんと活かせるなと思えました。
最初はリリース済みの運営タイトルのCSからスタートして、いろいろなプロジェクトの立ち上げにCSとして携わり、最終的には検証チームの立ち上げにも携わらせてもらいました。
──ゲーム業界で「これをやりたい」という明確なものはなかったんですか?
自分の作ったゲームをリリースして、そのゲームでたくさんの人を幸せにしたいという想いはありましたね。
ただ、そこに至るまでの過程として、CSやった後に検証やって、検証やった後にプランナーをやって、プランナーをやった後にディレクターになるというステップがあると思っていて、とにかく全部の過程をクリアした上で次に行こうという想いがありました。
なので、”全知全能の神”になっていくイメージを持ちながら進んでいましたね(笑)
最近ちょっとそれは無理だなと思っているのですが(笑)
とにかく、CSや検証で分からないことがあれば、全部自分が知っているようにしようと思っていました。
──プロジェクトの立ち上げに携わることになったきっかけを教えてください。
当時、メンターさんと「どうしたらプレイヤーさんにいい体験を届けられるんだろう?」ということを話す場があって、こういう改善をしたいという提案を伝えてたんです。その時に「新しいプロジェクトがあるならやってみたいですね~」と軽い世間話の感覚で言ったら「じゃああるからやってみる?」とお声がけいただいた感じですね。
最初のプロジェクトの立ち上げ時は、まだ入社して二ヶ月ぐらいだったので、分からないながらも手探りで進めてました。
──立ち上げに携わってみてどうでしたか?
まぁ大変でしたね(笑)
「どうすればいいんだこれ」っていう分からないことが、そこかしこにいっぱいあって…。
だけど、分からないことを分からないですって助けを求めると、ちゃんと答えてくれる人が周りにいたのでなんとかなりました。
立ち上げに携わってみて、本当に辛いことがいっぱいあって(笑)だけど辛い分、リリースできたときにやっぱり感動するんですよね。
ただボタンをピッと押すだけの作業に、みんなが「わーっ!!」と盛り上がって、その瞬間に今までやってきたことが全部報われたなと感じました。
ただ、リリースというのはあくまでも通過点なので、そこで気は抜けないですし、じゃあ次どうしようと考えなきゃいけなくて……。
特にCSだとみんなが「打ち上げいこうぜ」と喜んでいるなかお問い合わせが来るので、慌てて対応してたりしました(笑)
それでも、ゲームのリリースに携われて「楽しかった」という思い出がすごい残っていますね。
ー最初の立ち上げを経て、いくつか新しいプロジェクトの立ち上げに携わったんですよね?
そうですね。3つ目のプロジェクトでは、メインはCSでサブに検証チームの立ち上げもやらせてもらいました。
これは自分から検証をやりたいと言ったんです。
CSは経験を積んだので、できるのが当たり前で、他は全く業界経験がないただのペーペーの訳じゃないですか。そのペーペーが、これから色々やっていきたいぞと思ったときに、今やっていることと+αの仕事をやっていかなきゃいけないなと思ったんです。
色んなことをやって成長していきたかったので、目の前にある仕事は全てやろうと思って、どんどんとっていきました。
例えば、検証の方から「ここのテストやってほしいぞ」というのをもらってやったりとか、オフラインイベントの開催準備をお手伝いしたりとかですね。
そういうことを積み重ねていって、バランス検証チームを立ち上げたり、大事な版権元の会社様とのやり取りを任せていただけるようにまでなったんです。
──佐藤さんが、そこまで頑張れるのはなぜですか?
自分はゲームを作って、みんなを幸せにしたいという想いが根底にあるので、そこに至るまでのプロセスを経験することは、全て必要だと思っているからだと思います。
ゲーム業界で骨を埋めてやっていくという強い想いがあって、ゲーム業界とはなんぞやということを知るためには、自分で全部経験して咀嚼していかなければならないだろうと考えています。
それに、少しずつ任された仕事を着実にこなしていくと、どんどん周囲から信頼されて、また仕事を頂いたり、そうやって信頼貯金は溜まっていくものだと思っていました。
現に、3つ目のプロジェクトでは、前のプロジェクトで一緒だった方から来てほしいと声をかけてもらって移動することになりました。
その後も、2つ目に携わったプロジェクトで、プランナーとして来てほしいとチームの方から声をかけてもらってプランナーに転身しました。やっぱり前のプロジェクトで積み重ねてきた行動が、ちゃんと信頼に繋がっていたのだなと実感しています。

「ゲームを作って、みんなを幸せにする」
──プランナーに転身した経緯を詳しく知りたいです。
立ち上げに携わったプロジェクトで、プランナーの人材に「最初から詳しくゲームのことを知っていて、プレイヤーとしてもゲームが好きな人」が欲しいという要望が上がってたんです。
そのプロジェクトを一番好きだと言っていたのが私だったのと、もともと立ち上げに携わっていたのである程度信頼値があったんですよね。
他の人がいきなりやってくるよりいいじゃんということで、「佐藤さん、どうだろう」というお話をいただいたことがプランナーになったきっかけですね。
──その時に、検証でやっていく選択肢と、プランナーでやっていくという2つ選択肢があったと思うのですが、プランナーを選んだ理由はなんですか?
めちゃくちゃ悩みました。
このまま検証を続けて、さらにチャンスがあるなら、プランナーにいった方がステップとしてはよかったかなと思っています。
ただ “これから成長していくゲームタイトルのプランナー経験”をとった方が自分の成長に繋がるのかなと思って、最終的にプランナーになる選択をしました。
あとは当時、CAPSからプランナーになるという事例がまだそんなになかったんです。
でも、プランナーになりたいCAPSメンバーは結構いて、ただ「どうやったらプランナーになれるんだろう?」ということが、みんな分かってなかったんですよね。
なりたいけど、なり方がわからんみたいな状態だったので「どういう人材が求められていて、どういうことをやればなれるのか」という、道しるべみたいなところを作れたらと思いました。
自分がプランナーとして活躍すれば、CAPSからきた人は活躍できるぞみたいな、ある程度の実績を作れるじゃないですか。それを自分が体現して、後にいい人材が続いて欲しいという想いがありました。
──プランナーのやりがいと大変なことを、それぞれ教えてください。
プランナーになると、こういうバランスで、プレイヤーさんにこういう体験を届けたいから、こういう設計にしているんだということを考えるようになるんですよね。
そういったものを考えて作ると、一つ一つの施策に対してプレイヤーさんが喜んでくれていると、より嬉しいなと感じるようになりました。
私が全部担当した施策があって、その施策がプレイヤーさんにめちゃくちゃ好評だったんです。そこの反応を見るだけでやっぱり幸せで、これからもどんどん同じようにプレイヤーさんを幸せにしていこうと思えます。
大変なことは、作っている施策が大量にありすぎて、訳が分からなくなることです(笑)
あとは、細かい数値をいじる数字遊びがすごく多いことですね。ここでこの係数をかけて、これをこうしてこうして…みたいな。
検証だと手を使って、調べながら進めることが多いんですけど、プランナーは頭を使って机上で考えて、その通りになったら嬉しいし、そうじゃなかったら悲しいみたいなことをずっとやっていくので、それがやっぱ大変かなと思います。
ですが、それよりも自分が作ったものを出して、それを喜んでもらえるという喜びの方が大きいので、やっていけてますね。
──プランナーになって、CAPSの存在の変化はありましたか?
CAPSがいないと、自分達の作ったものをちゃんとリリースできないので、ほんといつも助けられているなぁとすごく感じるようになりました。
CAPSにいるときって、プランナーのことがそんなに分からないので、プランナーとの関係性や存在ってそんな意識したことがなかったんですよね。
ただプランナーになると、どういう検証方法で見て欲しいのかという細かいところの注文をさせてもらったり、一緒に施策を見たりだとかそういうところで、今までよりCAPS存在が大きくなったなと思います。
CAPSがいないと、自分達ほんとやっていけないなみたいな(笑)
だからこそ、CAPSから「助けてよ!」と言われたら助けにいきたいですし、今はプランナーの経験を積ませてもらってますが、その次にゲームを作るためだったら全然何をやっても良いと思ってます。
またCAPSに戻ってもいいと思っています。検証して不具合なくリリースするぞ!ってなっても、多分プランナーとしての知見が活かせると思いますし、人一倍成長した上で戻れると思ってるからです。
──今後アカツキで達成したい目標はありますか?
今は、リリースしているゲームの運営をやらせてもらっていますが、今後はリリースする前のゲーム開発をできると嬉しいなと思ってます。
それができると、最終的に自分が達成したい「ゲームを作って、みんなを幸せにしたい」というゴールに到達できると思っています。
あとは暇にはなりたくないので、ずっと適度に忙しい環境にいたいとも思っています(笑)
例えゲームを作ってリリースしても、また新しい環境にいって、そこでゲームを作って……というのを繰り返していって、最終的にどこにいっても喜ばれるし、どこにいっても成功できる人間になりたいですね。
──記事を見ていただいている方に何か伝えたいことありますか?
未経験でもプランナーになれるぞということですかね(笑)
やる気と根性と強い意思だけあれば、ちゃんと夢は叶うということは言っておきたいです。
それが、アカツキならできると思います。
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